本文へスキップ

The Nippon Dental University R.F.C.

先生挨拶


  ラグビー部の思い出  
    日本歯科大学73回卒の森良之と申します。私は2014年8月1日付けで自治医科大学医学部歯科口腔外科学講座の主任教授を拝命いたしました。

 1984年に日本歯科大学歯学部を卒業し歯科医師になってから口腔外科一筋に研績を積んでまいりましたが、気づいてみるとすでに30年を超えていました。 振り返れば、姉二人の3人兄弟の末っ子として生まれた私は、音楽の道に進んだ姉二人の影響で、小学校6年間と中学1年生までピアノを習っていました。 当時はあまり気乗りしていなかったことを覚えていますが、今考えると楽譜を読むことくらいはできるので、習っていたことは無駄にはならなかったんだなと思います。 その傍ら小学校時代はソフトボールチームに所属し、中学生になってからは野球部に所属していました。高校では柔道部に入部しましたが、2度の骨折を経験し入院を余儀なくされたため、 高校3年の夏になってやっと初段を取る始末でした。こうした運動部に入部した動機には、子供のころから女系家族の中で育った環境に反発する気持ちがあったものと思います。

 大学入学後はラグビ一部に入部し、毎日のように練習に励んでいました。当時、平日は飯田橋の体育館や北の丸公園、皇居1週runなどでトレーニングを行い、 毎週土曜日は東小金井のグランドで練習を行っていました。大学ラグビーが大人気でその魅力に取り込まれ、大学の講義はサボってもラグビーの練習は休んだことはありませんでした (今は講義はなかなかサボれませんね)。主将を務めた大学4年生の時には、OBの先生のお力添えもあり、毎週日曜日に八幡山の明大グラウンドで練習をする貴重な機会を得ることができました。

 当時自治医科大学のラグビー部ともこのグランドで練習試合を行う機会があり、何度か対戦しましたが、練習試合で勝利を挙げていたにもかかわらず、 秋の関東医歯薬リーグ戦では惨敗を喫したことを今でも鮮明に覚えています。なぜか今その大学で教鞭をとることになったことに不思議な縁を感じています。

 その後、東京医科歯科大学歯学部口腔外科学第二講座を経て平成3年から東京大学医学部口腔外科学教室文部教官助手として勤務し、 平成10年に講師、平成21年から准教授を拝命し口腔外科学の臨床、研究、教育に携わってまいりました。 口腔癌患者に対する免疫学的治療研究に始まり、口腔癌の臨床研究を行うとともに東大病院時代は難治症例の外科的矯正治療に関する臨床研究を継続してきました。 近年では、ドライマウスに対する新規口腔粘膜組織保護液の開発、新規人工骨の開発、再生軟骨の研究や臨床応用に幅広く取り組んでまいりました。 こうした経験の中で、なんどか挫折を味わったこともありました。しかし、ここまでやってこられた理由の一つに学生時代の辛かった部活動の合宿の経験やその時の仲間の存在が大きいと考えます。 この学生時代のラグビー部の経験と仲間は私の宝物です。今後は、これまでの経験を活かすとともに仲間を大切にし、人と人のつながりを大事にしていきたいと考えています。
 
  森良之
 












日本歯科大学 生命歯学部

〒102-8159
東京都千代田区富士見1-9-20

TEL 03-3261-8311


inserted by FC2 system